こんにちは。香川大4回生の長通卓也です。
僕は一昨年の夏から、五郷さとづくりのお手伝いをさせてもらっている香川大学生です。
いつもいつも、五郷の方には温かく接してもらって、本当に感謝の気持ちでいっぱいです
さて、今回僕は、五郷で農業をされている方々にインタビュー調査をさせていただきました。
今、五郷では農業に携わっている方が減ってきているそうです。
でも五郷には五郷らしさがたっぷり詰まった農作物がたくさんあります!
そこで、まだ知らない人も多い五郷の食の魅力を、新しく立ち上がったこの五郷のブログをお借りして、これから数回に分けてお届けしたいと思います!
インタビューを行った農作物は、以前さとづくりの会にて「五郷の農作物で伝えたいもの」というアンケートを行わせていただき、その結果上位にあがった、お米、イタドリ、みかん、花松・しきび・しばの4つです。
まずその第一弾として、五郷のお米を紹介します
昔からお米生産が盛んな五郷では今でも多くのお米農家の方々が、さまざまな品種のお米を出荷されています。
中には五郷ならではの特徴的な品種も!今回は田野々お米を生産されている、宮崎肇さんにお話を伺いました。
宮崎さんは田野々で、コシヒカリ、ヒノヒカリ、山田錦の3種のお米が生産されています。
標高の高い五郷では、朝晩と日中の気温差が大きくなります。
また蛍が生息するほどきれいで、平地よりも水温の低い水が五郷には流れています。
このような恵まれた環境の中、五郷のつややかで、おいしいお米は育つのです。
↑ 田野々で栽培されている山田錦(この写真は西讃農業改良普及センターよりお借りしました。)
いろいろな品種の中でも特徴的なのは「山田錦」。このお米はなんと、五郷の自然がたっぷり詰まった「田野々」というお酒になるのです。
田野々の山田錦は観音寺市の川鶴酒造から委託されたことで生産が開始されました。
山田錦は穂が成長するスピードが速く、放っておいたら人の胸の高さほどまで成長してしまいます。
そのため、ほかの品種よりも栽培するのが難しく、五郷で栽培を始めた際はとても苦労されたそうです。
この田野々で採れたお米をつかったお酒「田野々」は川鶴酒造、豊南農協のマーケット、大丸(百貨店)などで購入可能です。
明治には田野々地区だけで約100件あったお米農家も、今では約50件と半分にまで減少しました。
食生活の変化により、お米自体が日本全体で売れなくなったこと、それによって担い手が少なくなったことから農家が減少してきました。
ぜひ国産のお米のおいしさを改めて知ってもらって、日本の米文化を大切にしていってほしいと宮崎さんは言います。
お米を食べるだけではなく、五郷のようにお米から作られたお酒を飲んだり、また最近では米粉を使ったスイーツなんかもありますね。
少しでも国内産のお米を食べて、日本の米文化を守っていきたいと感じました。
詳しいお話をして下さった宮崎さん、本当にありがとうございました。
次回は、イタドリのお話をお届けします